玄米は何歳から食べられる?子どもが食べる3つのメリットや注意点を解説
「玄米は何歳から食べ始めても大丈夫なのだろうか」
「子どもが玄米を食べる際の注意点や、食べやすくする工夫が知りたい」
このように、子どもの玄米食についていつから始めるべきか、どのように進めるべきか悩んでいる保護者の方も多いでしょう。
玄米は栄養が多い一方、消化の負担に配慮が必要です。子どもの発達段階に合わせた進め方で、徐々に玄米を食べさせることがポイントです。
本記事では、玄米を食べ始められる年齢の目安、子どもが玄米を食べるメリット、安全な始め方や食べやすくする工夫について詳しく解説します。
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手間なく”玄米のある暮らし”を始める >玄米は何歳から食べられる?
玄米をいつから食べられるかは、子どもの消化器官の発達に関わります。ここでは、玄米を食べ始められる年齢の目安について解説します。
- 3歳〜3歳半から食べられる場合がある
- 3歳未満は玄米食を控える
- 玄米を食べられる時期には個人差がある
消化の負担を考慮しながら、慎重に始める時期を見極めましょう。
3歳〜3歳半から食べられる場合がある
あくまで目安ですが、「3歳〜3歳半」から食べさせるのが一般的です。この頃の歳になると、歯が生え揃い始めるため、玄米をしっかり噛むことができるようになります。
奥歯で嚙めれば消化もしやすくなるので、身体への負担は少ないでしょう。また、この歳から消化器官が発達し始めるので、子どもが玄米を食べても消化できるようになるでしょう。
しかし、玄米は食物繊維が豊富なため、無理のない量から様子を見て進めるのがおすすめです。栄養をたくさん摂らせたい気持ちは分かりますが、子どもの体調を第一に考えて、食べさせるかどうか判断するようにしましょう。
3歳未満は玄米食を控える
3歳未満はまだ歯が生え揃っていないことが多く、玄米を歯でうまく噛むことができません。
また、うまく噛めないからといって、お粥にして食べさせるのもやめるべきです。たしかにお粥は流動食に似ているので、歯が生え揃っていない子どもがご飯を食べるのには最適です。
しかし、消化器官が未発達なことに変わりはありませんので、食べさせないことが大切です。
玄米を食べられる時期には個人差がある
玄米は白米に比べて消化しにくいため、子どもに与える時期には注意が必要です。一般的な目安としては、3歳〜3歳半頃が適しているとされています。この時期になると、歯が生えそろい、ある程度消化機能も発達してくるため、噛む力と消化力の両面から玄米に対応できるようになります。
ただし、子どもの発達には個人差があるため、年齢だけで判断するのは避けましょう。歯の状態は目に見えて確認できますが、消化器官の発達は外から判断しにくいものです。
3歳を過ぎたからといって、必ずしも玄米が適しているとは限りません。
心配な場合は、無理に与えずにもう1年ほど様子を見るのも選択肢のひとつです。子どもの体調や様子を見ながら、負担にならないタイミングで少しずつ試すことが大切です。
玄米を子どもが食べる3つのメリット
玄米は、子どもの成長にとってうれしい影響をもたらす可能性があります。ここでは、子どもが玄米を食べる主な3つのメリットを紹介します。
- 噛む習慣が身に付く
- 子どもの食生活リズムを整えやすくなる
- 健やかな成長をサポートする
これらのメリットを理解し、子どもの食育に玄米を取り入れるか検討しましょう。
噛む習慣が身に付く
玄米は独特のプチプチとした食感が特徴で、よく噛むことで自然な甘味が引き出されます。また、食物繊維が豊富なため、しっかり噛まないと胃腸に負担をかけることもあります。つまり、玄米は「よく噛む」ことが大切な食品です。
子どもに噛む習慣をつけたい場合、玄米はその第一歩として最適です。ただし、ただ食卓に出すだけではなく、「噛むとおいしくなる」「プチプチして楽しいよ」など、子どもが前向きに噛みたくなるような声かけが効果的です。
噛むことが習慣化されれば、顎の発達にもつながり、食べられる食材の幅も広がります。小さな頃から食べることに興味を持つきっかけとしても、玄米はとてもおすすめです。
子どもの食生活リズムを整えやすくなる
玄米は白米に比べて食事後の変化が穏やかとされる食べ方につながりやすく、子どもの心と体にやさしい食品です。
さらに、噛みごたえがあり食物繊維も豊富なため、満腹感が得られやすく、間食を減らすのにも役立ちます。
子どもの生活習慣を整えるうえで、玄米は毎日の食事に取り入れたい心強い味方といえるでしょう。
健やかな成長をサポートする
玄米には、以下のような成長期の子どもにうれしい栄養素が含まれています。
- ビタミンB1・B2
- カルシウム
- 鉄分
- マグネシウム
これらの成分は、エネルギーを生み出すはたらきや、骨・筋肉をつくるうえで欠かせない栄養として知られています。
白米では精米の過程で失われがちなぬか層や胚芽が残っているため、普段の食生活で不足しやすい栄養を補いやすいのも特長です。日々の食事に取り入れることで、子どもの健やかな成長をサポートします。
子どもが玄米を食べる際の5つのポイント
子どもに玄米を与える際は、消化の負担や食べやすさに配慮が必要です。ここでは、玄米を安全に、そして楽しく食べてもらうための5つのポイントを解説します。
- よく噛んで玄米を食べさせる
- 玄米に苦手意識をもたないように心がける
- 段階的に慣れさせる
- とにかく柔らかくしてみる
- 安全に注意して玄米や白米を選ぶ
これらの点を押さえ、子どもの様子を見ながら玄米食を進めましょう。
よく噛んで玄米を食べさせる
玄米を食べるときは「よく噛む習慣」を子どもに教えましょう
玄米は白米に比べてかたく、しっかり噛まないと消化しにくい特徴があります。よく噛んで食べることで、玄米の甘みが感じられるうえに、胃腸への負担を軽減可能です。
とくに3歳前後の子どもは、まだ噛むことが習慣になっていない場合もあります。玄米を取り入れるときは、親が見本になって「よく噛むことの大切さ」をやさしく伝えてあげましょう。
目安としては、一口につき30回以上噛むのが理想です。「30回噛めたらOKだよ」といった声かけをすれば、ゲーム感覚で楽しんでくれるかもしれません。
楽しみながら噛む習慣が身につけば、玄米だけでなく健康的な食生活にもつながります。
玄米に苦手意識をもたないように心がける
玄米を子どもに食べさせるときは、無理強いしないのが大切です。
玄米をすんなり食べてくれる子もいますが、すべての子どもが玄米に苦手意識を持たないわけではありません。実際、大人でも玄米の独特な風味や食感が苦手な方は一定数います。
子どもであればなおさら、白米と違う食感に戸惑うのも自然なことです。
このときに玄米を無理に食べさせないようにしましょう。栄養価の高い食材だからこそ食べてほしいと思う気持ちはわかりますが、強制されると苦手意識が強まり、将来的にも玄米を避けてしまう原因になります。
大切なのは、玄米に対してマイナスの印象を持たせないことです。まずは少量から試し、食べられなくても怒らず、プレッシャーを与えないようにしましょう。
段階的に慣れさせる
玄米を子どもに食べさせるには、少量からの工夫が大切です。
いきなりお茶碗一杯分の玄米を出してしまうと、もし子どもが苦手だと感じたときに、「もう食べたくない」と避けてしまう可能性があります。
そこでおすすめなのが、まずは白米に少しだけ玄米を混ぜる方法です。見た目も違和感が少なく、食感にも徐々に慣れていけます。問題なく食べられたら、少しずつ玄米の割合を増やしていきましょう。
それでも難しい場合は、料理に混ぜてしまう方法も効果的です。たとえば、ハンバーグに炊いた玄米を混ぜると、玄米の見た目や食感を感じずに食べることができます。
子どもに人気のメニューに取り入れれば、自然と玄米に慣れてくれるはずです。
とにかく柔らかくしてみる
子どもが玄米を食べる場合、個人差によっては噛む力がまだ弱いこともあるため、やわらかく炊いてあげることが大切です。見た目が白米と似ているだけに、初めて口にしたときに「なんだか硬い」と違和感を覚える子もいます。
こうした不安を取り除くためには、玄米をやわらかく炊き上げる工夫が有効です。ポイントは「浸漬時間」と「蒸らし」です。
浸漬時間を長くとることで、玄米の芯までしっかり水分が入り、炊きあがりがふっくらやわらかくなります。また、炊き上げたあとにしっかり蒸らすことで、熱が全体に均等に入り、さらに食べやすくなります。
玄米をおいしく、安心して食べてもらうには調理方法の工夫が欠かせません。少しずつ慣れてもらい、自然と食卓に取り入れられるようにしていきましょう。
安全に注意して玄米や白米を選ぶ
子どもの体は小さいため、食べ物に含まれる化学物質の影響を大人よりも受けやすいと考えられます。そのため、安心感のある選び方の視点も大切です。
玄米は、稲の「もみ殻」だけを取り除いた状態のお米です。栄養価の高い「ぬか」や「胚芽」がそのまま残っていますが、仮に栽培中に農薬が使われた場合、その農薬がぬか部分に残りやすいともいわれます。
安心して子どもに与えたい場合は「栽培期間中、農薬・化学肥料不使用」といった自然栽培や有機栽培の玄米を選ぶと安心感が高いです。
玄米を購入する際は、産地や栽培方法がはっきりと示されている商品を選びましょう。
玄米の残留農薬の詳細はこちらのページで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:玄米の残留農薬とは?危険性・「有機農産物」「特別栽培農産物」がおすすめ
玄米を食べやすくする3つの工夫

玄米の食感や風味が苦手な子どもでも、工夫次第で食べやすくなります。ここでは、家庭で簡単に試せる3つの工夫を紹介します。
- 玄米重湯・おかゆから始める
- 白米とブレンドして炊く
- 消化しやすい発芽玄米を活用する
これらの方法を取り入れ、子どもでも玄米を抵抗なく食べてもらえるきっかけを作りましょう。
玄米重湯・おかゆから始める
初めて玄米を試す場合や、硬い食感が苦手な子どもの場合、おかゆから始めるのがおすすめです。
玄米をじっくりと煮込んでおかゆや重湯(おもゆ)の形にすると、粒が柔らかくなり、消化しやすくなります。白米のおかゆに慣れている子どもなら、抵抗なく受け入れやすいでしょう。
また、玄米を炊飯器で炊くよりも、さらに柔らかく仕上がります。食感にまだ慣れていない子どもでも食べやすくなります。
体調がすぐれない時や、離乳食の後期(完了期)に少量試す場合にも、消化に配慮した玄米がゆは活用しやすい方法です。
白米とブレンドして炊く
玄米の風味や硬さを和らげるためには、白米とブレンドして炊く方法が簡単です。
最初は白米の割合を多くし、例えば「白米9:玄米1」のように少量から始めましょう。見た目や味が白米に近いため、子どもも違和感なく食べられます。
子どもの様子を見ながら、少しずつ玄米の割合を増やしていくのが、上手に慣れさせるコツです。
玄米のプチプチした食感がアクセントになり、逆においしいと感じる場合もあります。家族の好みに合わせて、最適なブレンド比率を見つけてください。
玄米と白米を混ぜるメリットの詳細は、こちらの記事もご覧ください。
関連記事:玄米と白米を混ぜる3つのメリットとは?注意すべきポイントや美味しく食べる方法
消化しやすい発芽玄米を活用する
通常の玄米よりも消化しやすい、発芽玄米の活用がおすすめです。
発芽玄米は、玄米をわずかに発芽させたお米です。発芽のプロセスで玄米内部の酵素が働き、栄養素が吸収されやすくなるといわれます。
また、通常の玄米よりも表皮が柔らかくなるため、炊き上がりもふっくらとし、消化しやすい特徴があります。玄米特有の硬さや香りが和らぐため、子どもでも食べやすいと感じる場合が多いです。
市販されている発芽玄米を利用すれば、家庭で発芽させる手間もなく、手軽に食事に取り入れられます。
玄米と発芽玄米の違いの詳細はこちらのページで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:玄米と発芽玄米の違いを徹底比較!発芽玄米を自宅で作る方法も紹介
玄米が子どもに及ぼす影響はある?
玄米は栄養価の高い「完全栄養食」として知られていますが、子どもに与える場合にはいくつかの注意点があります。
まず気をつけたいのが消化不良のリスクです。玄米には食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果がありますが、まだ消化器官が発達途中の子どもにとっては、しっかり噛まないと腸に負担をかけてしまうことがあります。
玄米を与えるときは、食後の体調をよく観察しましょう。お腹が張っていないか、便の回数や状態に変化がないかを確認することが大切です。
子どもは自分で食品を選べません。だからこそ、安全で信頼できる食材を選ぶのは親の大切な役割です。
玄米を食べる年齢に関するよくある質問

子どもの玄米食に関するよくある質問を整理しました。玄米を子どもに食べさせる際の参考にしてください。
1歳でも少量なら食べられますか?
1歳の段階では、歯や消化器官がまだ十分に発達していないため、玄米を食べさせることは控えましょう。
玄米の硬い繊維は、1歳の子どもの胃腸には大きな負担となります。
子どもに玄米を食べる際の注意点はありますか?
子どもが玄米を食べる際は、まず「体調」をよく観察してください。
以下のように体調がすぐれない日は、消化の良い白米にし、玄米は避けたほうが良いです。
- 風邪をひいている
- お腹の調子が悪い
次に「食べ方」にも注意しましょう。食事中に、しっかり噛んでいるか、丸呑みしていないかを大人が見守ってください。食後の体調やお腹の状態も確認し、何らかの不調がみられていないか慎重に確認することが大切です。
また、食物アレルギーの心配がある子どもの場合、初めて玄米を与える際は特に注意が必要です。
玄米は栄養価が高いですが、子どもの負担にならないよう、体調や様子を最優先に考えましょう。
年齢を問わず安心して食べられる玄米はありますか?
家族全員で安心して食べられる玄米を選ぶには、栽培方法と加工方法に注目しましょう。
栽培方法については、自然栽培や有機栽培の玄米がおすすめです。栽培期間中に化学肥料や農薬を使用せずに育てられているため、安全性を重視する方にとって安心感があります。
加工方法については、吸水しやすくなるよう表面加工されたタイプの玄米や、前述した「発芽玄米」もおすすめです。これらは通常の玄米よりも柔らかく炊き上がり、消化しやすいため、家族全員で食べやすいです。
品質表示や製造元を確認し、信頼できるメーカーの製品を選ぶようにしましょう。
栽培期間中に無農薬の玄米の詳細はこちらのページで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:栽培期間中に無農薬の玄米がおすすめの理由とは?玄米5選を解説
栄養価の高い玄米をお探しなら「mybrown」がおすすめ!
今回は、何歳から玄米を食べさせてもよいのかを解説しました。食べてもいい年齢の目安を解説しましたが、あくまでも目安で個人差があるので、子どもの体調などを考えながら食べさせてあげましょう。
また、玄米には多くの栄養が詰まっているので、子どものうちから玄米に慣れ親しんでいると、健康的な身体づくりの助けになります。
白米と違い、玄米は「完全栄養食」とまで呼ばれていますが、食べるまでの下準備が長くて、なかなか白米から玄米に切り替えられない方が多くいることでしょう。また、子どもへの農薬の懸念もあります。
時間をかけることなく栄養を摂取とれて、農薬の心配がない玄米をお求めであれば、「mybrown」の玄米を試してみてはいかがでしょうか。
なお、mybrownでは、全国各地の玄米を試せるサービスを展開しています。
おうちに届くまでどんな品種が来るかわからないワクワク感が魅力です。
\まずは買い切り4パックセットから/
手間なく”玄米のある暮らし”を始める >


