栽培期間中農薬不使用の玄米とは?メリット・デメリット・購入時の4つのポイントをご紹介
農薬不使用の玄米をお探しの方で、以下のようなお悩みはありませんか?
「栽培期間中農薬不使用の玄米って、どのような玄米なの?」
「農薬を使っていないと、身体によいのはわかるけど、他にメリットはあるの?」
本記事では栽培期間中農薬不使用の玄米とは何か、有機栽培米や特別栽培米との違いも詳しく解説します。
本記事を読めば、栽培期間中農薬不使用の玄米の特徴や安心して食べられる玄米の選び方がわかるようになるでしょう。
農薬不使用の玄米を取り入れてみようと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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mybrownを申し込む栽培期間中農薬不使用の玄米とは?
栽培期間中農薬不使用の玄米とは、稲の栽培期間中に農薬を一切使用せずに育てられた玄米です。日本では、「無農薬玄米」の表現は法律で禁止されており、「栽培期間中農薬不使用」と表記されます。
「無農薬」の表現が禁止されているのは、周辺の田畑から農薬が飛散してくる可能性を完全に排除できないためです。
農薬の飛散は「ドリフト」と呼ばれ、風や雨などによって、近隣の田畑で使用された農薬が、意図せず農薬不使用で栽培している田んぼに飛散してしまう現象です。100%農薬の影響を受けていないと断言するのが難しい背景があります。
玄米は、白米に比べてぬかの部分が残っているため、農薬が残留しやすいとされています。
参考:特別栽培農産物に係る表示ガイドライン(6ページ)
栽培期間中農薬不使用の玄米と有機栽培米の違い
栽培期間中農薬不使用の玄米と有機栽培米は、どちらも農薬を使わずに栽培されていますが、認証制度の有無と使える肥料の種類が異なります。
有機栽培米は、農林水産省が定める有機JAS規格に基づいて栽培されます。有機JAS規格では、化学合成農薬や化学肥料を一切使用せず、遺伝子組み換え技術も利用しないことが条件です。
有機JAS認証を取得するためには、2年以上禁止資材を使用していない圃場で栽培する必要があります。
一方、栽培期間中農薬不使用の玄米は、農薬を使用しないことが条件ですが、化学肥料の使用に関しては制限がなく、認証制度もありません。
参考:有機JAS制度について
栽培期間中農薬不使用の玄米と特別栽培米の違い
栽培期間中農薬不使用の玄米と特別栽培米の違いは、農薬や化学肥料の使用基準、表示認証制度の有無にあります。
栽培期間中農薬不使用の玄米は、農薬を一切使用せずに栽培された玄米です。しかし、化学肥料の使用に関しては制限がない場合もあり、統一的な認証制度は存在しません。
一方、特別栽培米は、「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に基づいて栽培されます。上記のガイドラインでは、農薬と化学肥料の使用量を、慣行レベル(各地域で通常使用されている量)の50%以下に抑えることが義務付けられています。
また、特別栽培米として販売するためには、各都道府県から認証が必要です。
栽培期間中農薬不使用の玄米を食べる2つのメリット
栽培期間中農薬不使用の玄米には、以下2つのメリットがあります。
- 農薬残留のリスクが低い
- 通常の玄米に比べて本来の香りと味わいを楽しむことができる
上記のメリットを知っておくことで、身体にやさしい玄米を選ぶ際のイメージがつかみやすくなります。
農薬残留のリスクが低い
栽培期間中農薬不使用の玄米を食べるメリットは、農薬残留のリスクを低減できる点です。玄米は、白米に比べてぬか層が残っているため、農薬が蓄積しやすい傾向にあります。
農薬不使用の玄米を選ぶことで、農薬を口にするリスクをできるだけ抑えられるのがメリットです。
日本では、食品に含まれる残留農薬の基準値が厳しく定められており、基準値を超える農薬が含まれた食品の販売は禁止されています。しかし、基準値以下であっても、微量の農薬が長期間にわたって体内に蓄積されることへの懸念を持つ方もいるでしょう。
栽培期間中農薬不使用の玄米であれば、農薬が使用されていないため、残留農薬のリスクを根本的に排除できます。残留農薬検査で「不検出」であることが確認された玄米を選べば、安心して玄米を食べられます。
通常の玄米に比べて本来の香りと味わいを楽しむことができる
栽培期間中農薬不使用の玄米は、通常の玄米に比べて、本来の香りと味わいを楽しめます。農薬を使用しないことで、土壌本来の力が活かされ、玄米の風味と香りが豊かです。
農薬を使用しない栽培方法では、土壌中の微生物が活発に働き、稲が自然の養分を吸収しやすくなります。化学的な影響を受けずに育つため、玄米本来の自然な甘みや香ばしい香りが引き立ちます。
また、土壌の状態は玄米の味に直接影響するため、丁寧に土づくりをしている生産者の玄米は、より深い味わいが楽しめるのもメリットです。
自然農法を実践する生産者は、自然の摂理を尊重し、土壌の力を引き出す栽培方法にこだわっています。自然農法で育てられた玄米は、滋味深く、力強い味わいが特徴です。
栽培期間中農薬不使用の玄米を食べる2つのデメリット
栽培期間中農薬不使用の玄米を食べるデメリットは、以下の2つです。
- 価格が通常の玄米よりも高くなる傾向がある
- 保存中に虫が発生しやすい
上記のような点をあらかじめ知っておくことで、購入後のギャップを減らし、自分に合った玄米が選びやすくなります。
価格が通常の玄米よりも高くなる傾向がある
栽培期間中農薬不使用の玄米は、通常の玄米に比べて価格が高くなる傾向にあります。
農薬を使用しない栽培方法では、除草や害虫対策を手作業で行う必要があり、生産者の手間と時間がかかってしまうためです。また、農薬に頼らないため、収穫量が減ってしまう可能性もあります。
上記のように、農薬不使用を維持するためには品質管理や検査にコストがかかるため、栽培期間中農薬不使用の玄米は、通常の玄米よりも高価である場合がほとんどです。
保存中に虫が発生しやすい
栽培期間中農薬不使用の玄米には、保存中に虫が発生しやすいデメリットがあります。白米と違いぬか層が残っているため栄養価が高く、虫にとっても好ましい環境です。
農薬や燻蒸処理を行っていないため、虫の侵入や卵の孵化を防ぐのが難しく、湿度や気温が高い時期は注意が必要です。
虫の発生の対策としては、密閉容器に入れて冷蔵庫で保管する方法があります。あわせて、玄米の状態もこまめに確認し、もし虫が見つかった場合はすぐに取り除き、残りは早めに食べ切るようにしましょう。
冷凍保存も虫の発生を防ぐ手段として有効です。必要な分だけ取り出して食べれば、風味を保ったまま玄米を楽しめます。
栽培期間中農薬不使用の玄米を購入する際に確認したい4つのポイント
栽培期間中農薬不使用の玄米の購入時に確認したいポイントは、以下の4つです。
- 第三者機関による認証があるか
- 生産者が栽培期間中農薬不使用の玄米について詳しく説明しているか
- 残留農薬検査を実施して結果を公表しているか
- 天然由来の肥料や自然農法で育てられた玄米か
上記のポイントを意識すれば、信頼できる玄米を選びやすくなります。
第三者機関による認証があるか
栽培期間中農薬不使用の玄米を選ぶときは、第三者機関の認証があるかを確認すると選びやすくなります。第三者機関による認証は、栽培方法が一定の基準を満たしていることを示す客観的な証拠です。
有機JAS認証は、農林水産省の基準に沿って、化学合成農薬や化学肥料を使わずに育てられた農産物です。有機JAS認証がある玄米は、農薬や化学肥料の影響をできるだけ抑えて栽培されています。
また特別栽培米は農薬や化学肥料の使用量を、地域で一般的に使われている量の半分以下に抑えて育てたお米です。認証の基準は都道府県ごとに異なりますが、目安のひとつになります。
認証がある玄米は、栽培や管理が一定の基準に沿って行われているため、選ぶ際の判断材料になります。
参考:有機JAS制度について
生産者が栽培期間中農薬不使用の玄米について詳しく説明しているか
栽培期間中農薬不使用の玄米を選ぶときは、生産者が栽培方法や農薬を使わない理由を、どのように説明しているかを見ておくと参考になるでしょう。背景やこだわりがわかると、玄米を選ぶ理由も明確になります。
たとえば、Webサイトやパッケージに、農薬を使わない取り組みや環境への配慮が書かれている玄米は、姿勢が伝わりやすく、選びやすくなります。土壌の整え方、水の管理など具体的な情報があるかを確認してみましょう。
また、生産者から直接買える場合や産直市などでは、質問してみるのもおすすめです。やりとりを通じて玄米のことをより深く知るきっかけになります。
残留農薬検査を実施して結果を公表しているか
栽培期間中農薬不使用を謳っている玄米であっても、周辺環境からのドリフトによって、微量の農薬が付着している可能性はゼロではありません。残留農薬検査を行い、結果を公表しているかどうかが判断の目安になります。
残留農薬検査では、玄米に農薬が残っていないかを科学的に調べます。「不検出」と表示されている場合は、検出可能な範囲で農薬が確認されなかったという意味です。完全にゼロとは言い切れませんが、健康への影響はごく小さいと考えられます。
天然由来の肥料や自然農法で育てられた玄米か
栽培期間中農薬不使用の玄米を選ぶときは、使われている肥料にも目を向けてみてください。化学肥料ではなく、天然由来の肥料や自然農法で育てられたものは、より自然に近い方法で作られています。
自然農法とは、農薬や化学肥料だけでなく、動物性堆肥も使わず、自然の循環を生かして作物を育てる方法です。自然農法で育った玄米は、土の力を引き出しているため、深みのある味わいになります。
使われる肥料には、米ぬか、油粕などがあります。どれも自然の素材からできており、土に負担をかけにくいのが特徴です。
栽培期間中農薬不使用でおすすめの玄米3選
数ある栽培期間中農薬不使用の玄米の中から、おすすめの玄米を3つ厳選してご紹介します。
- mybrown | 有機栽培農家が育てた玄米を食べ比べ可能
- マイセンのプレミアム玄米 | 自然本来の力を活かした栽培
- JAS有機栽培コシヒカリ優玄米 | 滋賀県の自然環境を活かした栽培
上記のような商品を知っておくことで、自分に合った玄米を選ぶ際の比較がしやすくなります。それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
mybrown|有機栽培農家が育てた玄米を食べ比べ可能
mybrownは、全国約20の契約農家が育てた、栽培期間中農薬不使用の玄米を無洗米の発芽玄米として届けるサブスクリプションサービスです。
さまざまな産地の玄米を食べ比べできるのが特徴で、契約農家には有機JAS認証を取得した農家や、農薬・化学肥料を使わずに栽培する農家も含まれています。それぞれ異なる風味や食感を楽しめるため、玄米が初めての人にも取り入れやすい内容です。
提供される玄米はすべて発芽加工されており、栄養価が高く、消化にもやさしいといわれています。白米モードで炊けるうえに浸漬の必要もなく、炊飯の手間がかかりません。
無洗米のため、洗う手間がなく、忙しい日常でも手軽に玄米を取り入れやすい商品です。
マイセンのプレミアム玄米|自然本来の力を活かした栽培
マイセンのプレミアム玄米は、化学農薬や化学肥料を使わず、自然の力を活かした方法で栽培されている玄米です。
土づくりにも力を入れており、微生物による土壌改良や、きれいな水を活用して、玄米の旨みと甘みを引き出しています。独自の乾燥方法を採用し、風味をしっかりと保ったまま仕上げているのも特徴です。
マイセンのプレミアム玄米は、自然と調和した農業を実践する生産者によって育てられています。農薬や化学肥料を使わないことで、土壌や水を汚さず、生き物のすみかも守られています。
参考:マイセンのプレミアム玄米
JAS 有機栽培 コシヒカリ 優 玄米|滋賀県の自然環境を活かした栽培
JAS有機栽培コシヒカリ優玄米は、滋賀県の自然豊かな環境で、有機JAS認証を受けた農法により育てられたコシヒカリ玄米です。
使用している肥料はすべて天然由来で、米ぬか、くず大豆などを組み合わせています。微生物の働きによって稲の生育が促され、味わいと栄養をしっかりと引き出しているのが特徴です。
琵琶湖の水と温暖な気候にも支えられ、粒が大きく、香りも豊かな玄米に仕上がっています。
栽培期間中農薬不使用の玄米を食べ比べるなら「mybrown」がおすすめ!
栽培期間中農薬不使用の玄米は、農薬残留のリスクを抑えつつ、素材本来の風味を楽しめる選択肢です。特徴や選び方を知っておくことで、自分に合った玄米が見つけやすくなります。
ぜひ、本記事を安心して食べられる玄米選びに役立ててみてください。
なお、mybrownでは、全国各地の玄米を試せるサブスクリプションサービスを展開しています。
全国の玄米を食べ比べできるので、気に入った玄米を選べます。
おいしい玄米を継続して食べたい方は、以下より詳細をご確認ください。
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