無洗米がおいしくない原因とは？おいしく炊く3つのコツや正しい保存方法

「無洗米は便利だけど、なんだかおいしくない…」
「無洗米をお店で食べるような、ふっくらご飯に炊き上げる方法が知りたい」

このように、手軽さが魅力の無洗米の味に、満足できていない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、無洗米がおいしくないと感じる3つの主な原因を分かりやすく解説します。さらに、無洗米をおいしく炊き上げるための3つのコツや、風味を損なわない正しい保存方法も紹介します。

この記事を読めば、無洗米に対する誤解が解け、毎日の食事がもっと豊かになるでしょう。なお、おいしいお米を手軽に楽しみたい方には、玄米が自宅に届く「mybrown」が便利です。

無洗米をおいしくないと感じる3つの原因

無洗米がおいしくないと感じるのには、いくつかの理由が考えられます。主に、以下の3つの原因が挙げられます。

• 精米工程で残ったぬかが風味に影響している
• 炊飯時の水加減を通常のお米と同じにしている
• 無洗米の保管方法が悪く劣化している

これらの原因を知ることで、炊き方や保存方法を工夫するヒントが見つかります。1つずつ詳しく見ていきましょう。

精米工程で残ったぬかが風味に影響している

無洗米は、製造工程で表面のぬかを取り除いていますが、ごくわずかなぬかが残ることがあります。このぬかが、炊きあがりの香りや味に影響を与え、おいしくないと感じる一因になる場合があります。

特に、精米してから時間が経つと、残ったぬかが酸化し、風味が落ちやすくなります。ぬか特有のわずかな香ばしさが、普段食べ慣れている白米の風味とは異なると感じることがあるのです。

炊飯時の水加減を通常のお米と同じにしている

無洗米は、お米を研ぐ工程がない分、通常のお米（普通米）と吸水率が異なります。いつもと同じ水加減で炊くと、水分が足りずに硬めの炊きあがりになる場合があります。

無洗米の表面には、うまみ成分であるデンプン層が残っており、この層にしっかり水分を吸わせるためには、通常よりも少し多めの水を加えるのが、ふっくらと炊き上げるためのポイントです。

炊飯器の性能や季節による気温の変化でも吸水量は変わるため、炊きあがりの状態を見ながら調整しましょう。

無洗米の保管方法が悪く劣化している

無洗米は、ぬかを取り除く加工によって表面が乾燥しやすい状態です。湿気を吸うと風味が落ちやすい性質を持っています。

お米の袋を開封した後、空気に触れる状態で保管していると、酸化が進んだり、他の食品のにおいが移ったりしやすいです。保管状態が悪いと、炊いた時にパサついたり、古米のようなにおいが強く感じられたりして、味が落ちる原因になります。

無洗米と通常のお米の2つの違い

無洗米と普通米は、見た目は似ていますが、製造工程と性質に大きな違いがあります。

• 無洗米は研がなくても食べられるよう加工されている
• 精白米よりも表面が乾燥しやすい性質がある

これらの違いを理解することが、無洗米をおいしく炊くための第一歩です。

無洗米は研がなくても食べられるよう加工されている

無洗米と普通米の大きな違いは、お米を研ぐ必要がないように加工されている点です。普通米の表面には「肌ぬか」と呼ばれる粘着性の強いぬかが付着しています。

無洗米は、精米工程でこの肌ぬかをきれいに取り除いてあるため、家庭で水洗いする手間を省けます。研ぎ汁が出ないので、環境への負荷が少ないのも無洗米の優れた特徴です。

精白米よりも表面が乾燥しやすい性質がある

無洗米は、表面のぬかが取り除かれているため、普通米よりも乾燥しやすく、水分を失いやすい性質を持っています。

保存中に乾燥が進むと、炊飯時の吸水性が悪くなり、お米の芯が残ったような硬い炊きあがりになる場合があります。無洗米の風味やふっくらとした食感を保つためには、密閉できる容器に入れ、温度変化の少ない冷暗所で保存することが大切です。

無洗米をおいしく炊くための3つのコツ

無洗米がおいしくないと感じる原因は、炊き方にあるかもしれません。以下の3つのコツを実践するだけで、炊きあがりが格段に変わります。

• 冷たい水で軽くすすぐ
• 通常より水を多めにする
• 炊飯器の「無洗米モード」を使用する

これらのポイントを押さえて、無洗米の本来のおいしさを引き出しましょう。

冷たい水で軽くすすぐ

無洗米は基本的にお米を研ぐ必要はありませんが、炊く前に一度だけ、冷たい水で軽くすすぐのがおすすめです。これは、袋詰めの際に付着した可能性のある、ごく細かいぬかの粉やほこりを洗い流すためです。

お湯ではなく冷たい水を使うことで、お米の表面にあるデンプンが溶け出すのを防ぎ、つやのある炊きあがりになります。ただし、何度もすすぐとお米のうまみや風味が損なわれてしまうため、さっと1〜2回程度にとどめましょう。

通常より水を多めにする

無洗米は、普通米と比べて、米粒の表面からぬかが取り除かれている分、同じカップで計量すると米の量が多くなります。また、吸水性がやや異なるため、通常よりも少し多めの水で炊くのが、ふっくら仕上げるコツです。

目安として、お米1カップにつき、大さじ1〜2杯の水を多めに加えてみてください。水量を少し増やすだけで、お米の香りや粘りが増し、冷めてもおいしさを保ちやすくなります。

お使いの炊飯器や好みの硬さに合わせて、最適な水加減を見つけましょう。

炊飯器の「無洗米モード」を使用する

お使いの炊飯器に「無洗米モード」があれば、ぜひ活用してください。無洗米モードは、無洗米の特性に合わせて、吸水時間や加熱温度を自動で調整してくれるように設計されています。

炊飯器のメーカーごとに加熱のプログラムは異なりますが、専用モードを使うことで、失敗が少なくなり、無洗米のポテンシャルを最大限に引き出せます。

もし無洗米モードがない場合は、通常モードで炊く際に、前述のように水を少し多めに設定すると、おいしく炊き上げられるでしょう。

無洗米よりも普通米のほうがおすすめな3つの理由

無洗米は手軽で便利ですが、お米の味わいにこだわりたい場合には、普通米を選ぶ方が良い場合もあります。

• お米の香りや味わいをより楽しみやすい
• 価格が安くなりやすい
• 乾燥や匂い移りが起きにくい

これらの理由から、洗米の手間よりも味わいや価格を重視する方には普通米がおすすめです。それぞれの点について詳しく見ていきましょう。

お米の香りや味わいをより楽しみやすい

普通米は、精米後も表面にうまみ成分であるぬか「肌ぬか」が残っています。このぬかが、炊きあがった時の豊かな香りや、しっかりとした甘みを引き出す際に重要です。

一方、無洗米は加工の過程でぬかが取り除かれるため、風味がややさっぱりとする傾向にあります。お米本来の香りや味わいを深く楽しみたい方には、普通米の方が満足度が高い場合があるでしょう。

価格が安くなりやすい

無洗米は、普通米に加えて、ぬかを取り除くための加工の工程が必要です。無洗米は製造コストが上がり、販売価格も普通米に比べて高くなる傾向にあります。

普通米は市場に出回っている量が多く、品種や精米方法の選択肢も豊富です。そのため、コストパフォーマンスが良い商品を見つけやすいでしょう。家計を重視する方や、お米をまとめ買いしたい方には、普通米の方が経済的な選択といえます。

乾燥や匂い移りが起きにくい

普通米は、表面に残っているぬかが、米粒をコーティングする役割を果たしています。このぬかのおかげで、無洗米に比べて外気の影響を受けにくく、保存性が高いのが特徴です。

一方、無洗米は表面が加工されているため、乾燥や酸化が進みやすく、風味が落ちやすい側面があります。長期間保管しても、味や香りが劣化しにくいのは普通米のメリットです。

保存性が高く栄養も豊富な玄米は、健康志向の方におすすめです。精米したての玄米が自宅に届く玄米サブスク「mybrown」をぜひお試しください。

無洗米に関するよくある質問

ここでは、無洗米に関するよくある質問を整理しました。無洗米について、より詳しく知りたい方は参考にしてください。

無洗米を研いだらどうなりますか？

無洗米を、普通のお米と同じようにゴシゴシと研いでしまうと、お米の表面が傷つき、うまみ成分であるデンプンが流れ出てしまいます。無洗米の研ぎ過ぎは、炊きあがりがべたついたり、お米の風味が落ちたりする原因です。

また、無洗米を研ぐと米粒が割れやすくなることもあります。無洗米をおいしく炊くためには、強く研ぐのではなく、前述したように、ほこりを流す目的でさっと一度すすぐ程度にとどめることが大切です。

無洗米は白米しかありませんか？

無洗米は白米が主流ですが、最近では白米以外の選択肢も増えています。無洗米加工を施した玄米や、雑穀をブレンドした商品も販売されています。

これらの商品は、栄養価を保ちながら、研ぐ手間なく手軽に炊けるのが魅力です。特に、無洗米加工された発芽玄米は、玄米を発芽させる手間も省け、手軽に栄養価の高い食事を取り入れたい方におすすめです。

玄米を炊く際の準備はこちらのページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事：玄米は浸漬（浸水）なしでも炊ける？必要な理由、調理法や美味しい炊き方を紹介

おいしい玄米が定期的に自宅に届く「mybrown」が便利！

無洗米の味が落ちる主な原因は、ぬかの残量や水加減、そして保存状態にあります。正しい炊き方と保存方法を実践すれば、無洗米の便利さとおいしさを十分に引き出すことが可能です。

無洗米は炊飯前の手間を省けるため便利ですが、普通米のほうが以下の点で無洗米よりも優れています。

• お米の香りや味わいをより楽しみやすい
• 価格が安くなりやすい
• 乾燥や匂い移りが起きにくい

おいしさや価格などを重視したい方は、無洗米よりも普通米がおすすめです。なお、おいしいお米を手軽に楽しみたい方には、精米したての玄米が自宅に届く玄米サブスク「mybrown」が便利です。