MNG
FARMERS
- 徳島県阿南市
- MNG

鉄の魂と百年の土。
阿波の地で父子が挑む、甘みが際立つ農薬不使用コシヒカリ
| エリア | 徳島県阿南市 |
|---|---|
| 栽培方法 | JAS有機栽培、農薬化学肥料不使用 |
| 品種 | コシヒカリ |
| FARMER | 浦田 春雄さん、浦田 裕一朗さん |
テーマ
逆境をチャンスに変える経営判断
米価下落を機に、13町(東京ドーム約2.8個分)もの広大な水田を農薬・化学肥料不使用へ転換。付加価値を追求する経営者の視点で米作りに挑む。
「鉄の魂」が支える米作り
自動車整備士でもある父子が、農機のメンテナンスを全て自社で完結。機械を知り尽くした技術力が、効率的で力強い米作りを支える。
際立つ「甘み」のコシヒカリ
「このお米を食べたら他のは食べられない」。友人たちが口を揃えるほどの際立つ「甘み」が特徴。土壌分析に基づいた丁寧な土作りが、米本来の旨味を最大限に引き出す。
徳島県阿南市。ここは100年以上にわたり米作りを続けてきた浦田家の故郷です。父の春雄さんと息子の裕一朗さんは、この歴史ある土地で農業を営む傍ら、自動車修理工場「ミッドナイトガレージ」のハンドルも握っています。
「生まれた時から家は農家でした」と語る春雄さん。しかし、意外にも農業に本格的に取り組む前は、土木建築の現場監督や自動車修理の世界で20年以上の経験を積んできました。その経験が、現在の米作りに大きな強みをもたらしています。
近年、日本の農業が直面する米価の下落。MNGも例外ではありませんでした。「1俵5000円を切るようになって、このままではいけないと。農薬や化学肥料を使わない米なら付加価値がつけられると聞いて、挑戦を決めました。」それは環境への配慮という以上に、100年続く家業を守るための、純粋な「経営判断」でした。
所有する16町もの水田のうち、実に13町を農薬・化学肥料不使用栽培へ転換。この大胆な決断は、彼らの覚悟の大きさを物語っています。

MNGの玄米の特徴
機械を知り尽くした技術力と効率性 農薬不使用栽培の最大の課題は、雑草との戦いです。MNGでは、オーレック社の除草機「WEEDMAN」などを駆使して広大な田んぼを管理します。驚くべきは、その農機のメンテナンスを全て自社で行っていること。国家1級整備士の資格を持つ裕一朗さんを中心に、機械の性能を最大限に引き出す技術力が、この大規模な農法を可能にしています。
データに基づくこだわりの土作り 美味しさの秘訣は、丁寧な土作りにあります。JAと連携し、田んぼの土を複数箇所から採取して土壌分析を実施。「pH値がどうだから、この成分を足そう」と、科学的なデータに基づいて土壌を改良し、稲が本来持つ力を引き出しています。このこだわりが、他にはない深い甘みを生み出すのです。

MNGの玄米
「自分でやりたかったんです」。ディーラー勤務を経て家業を継いだ裕一朗さんの言葉には、父から受け継いだ「ものづくり」への情熱が溢れています。土と向き合い、機械と対話し、父と子で汗を流す。そのひた-むきな姿勢が、一粒一粒のお米に込められています。
逆境をバネに、新たな価値創造へと挑む浦田さん親子。彼らが育んだ甘みたっぷりのコシヒカリ玄米を、ぜひ一度ご賞味ください。その味わいは、きっとあなたの玄米のイメージを覆すことになるでしょう。


