サステナブルフードとは?注目される理由や具体例、2つの企業事例を紹介


「サステナブルフードとは何か知りたい」
「サステナブルフードを取り入れる方法が知りたい」

サステナブルフードを選ぶことは、私たちの未来の食と地球環境を守るために大切な考え方です。しかし、どのように生活に取り入れるべきかわからない方も多いはずです。

本記事では、サステナブルフードの概要や具体例をわかりやすく解説します。手軽にサステナブルフードを取り入れる方法も紹介するので、最後までご覧ください。

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サステナブルフードとは?

サステナブルフードとは、地球環境や社会に配慮した方法で作られた食品の総称です。

限りある天然資源を守ることや、生産に携わる人々の人権や労働環境を尊重することなどが目的とされています。

言葉だけ聞くとむずかしく感じるかもしれませんが、私たちの身近な場所でもサステナブルフードは増加傾向にあります。

例えば、生産者の生活を支える「フェアトレード」の認証がついた食品も、サステナブルフードの一種です。

また、スーパーマーケットやレストランで見かける代替肉や、農薬や化学肥料に頼らずに育てられたオーガニック野菜などもサステナブルフードに該当します。

サステナブルフードが注目される4つの理由・背景

サステナブルフードが注目される4つの理由・背景は、以下のとおりです。

  • フードロス問題

  • 河川・海洋の汚染

  • 人口増加による食糧危機

  • 健康意識の向上

上記の問題を知ることで、サステナブルフードを選ぶ意味がより深く理解できます。

フードロス問題

世界ではフードロスが深刻な問題になっており、農林水産省の発表によると、日本では年間に612万トンもの食品ロスが発生しています。

また、廃棄された食料を燃やす際には、地球温暖化の原因となる温室効果ガスが排出されます。

サステナブルな考え方に基づき、食料を無駄なく消費することは、資源の有効活用と環境保護の両面で重要です。

参考:食品ロスの現状を知る:農林水産省

河川・海洋の汚染

私たちの生活から出るプラスチックゴミが、川や海を汚染し続けているのも、サステナブルフードが注目される理由の一つです。

海に流出したプラスチックは、紫外線や波の力で細かく砕かれ、マイクロプラスチックになります。

そのマイクロプラスチックを海の生き物が食べてしまって、結果生態系に悪影響が及ぶ可能性も否定できません。

また、マイクロプラスチックを取り込んだ魚を人間が食べることで、有害な物質が体内に蓄積される可能性も指摘されています。

人口増加による食糧危機

食糧危機への懸念が高まっていることも、サステナブルフードが注目される理由の一つです。国連の予測によると、2050年には世界人口が97億人に達すると見込まれています。

人口が増えれば、より多くの食料を確保しなければなりません。

また、生産された食料が豊かな国に集中し、貧しい国に行き渡らない「食料の偏在」や、動物性食品の過剰消費による環境負荷の増大も懸念されます。

将来にわたって安定的に食料を確保するためには、より少ない資源で効率よく生産できるサステナブルフードの導入が重要です。

参考:人口と開発

健康意識の向上

人々の健康に対する意識の高まりも、サステナブルフードへの関心を後押ししています。近年、食生活の乱れが原因で起こる生活習慣病のリスクが広く知られるようになりました。

特に、肉や加工食品の食べ過ぎは、健康への影響が懸念されることから、より健康的な食生活を求める人が増えています。

そのため、植物由来の原料で作られた代替肉や、農薬を使わずに栽培されたオーガニック食品などが注目を集めています。

サステナブルフードの4つの具体例

サステナブルフードの4つの具体例は、以下のとおりです。

  • 代替肉

  • オーガニック食品

  • サステナブルシーフード

  • フェアトレード食品

それぞれの特徴を知っておくと、買い物の際に意識して商品を選べるようになります。

代替肉

代替肉は、大豆やエンドウ豆など植物由来の原料を使い、食感や風味を肉に似せて作られた食品です。

牛や豚などの家畜を育てる畜産業では、大量の水や飼料を必要とし、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを多く排出します。

一方で、植物を原料とする代替肉は、畜産と比べて生産に必要な資源が少なく、環境への負荷を抑えることが可能です。また、動物福祉の観点から、代替肉を選ぶ方も少なくありません。

オーガニック食品

オーガニック食品とは、化学的に合成された農薬や肥料、遺伝子組み換え技術などを使わずに生産された農産物や加工食品です。近年、オーガニック食品の人気が高まっている傾向にあります。

国内で「オーガニック(有機)」と表示するためには、農林水産省が定めた厳しい基準をクリアし、「有機JASマーク」の認証を受けなければなりません。

化学物質を使わない農法は、土壌や水質を守り、生物多様性や地域環境の保全に貢献しています。

参考:有機食品の検査認証制度

サステナブルシーフード

サステナブルシーフードとは、水産資源や海の環境に配慮した漁業で獲られた水産物です。

国際的な認証ラベルである「MSC認証(海のエコラベル)」が付与された商品は、サステナブルであると判断できます。

魚を獲りすぎたり、生態系にダメージを与えたりする漁法は、海の資源を枯渇させる原因になります。

そのため、資源管理が適切な漁業で獲られた水産物や、環境への負荷が少ない方法で養殖された水産物を選ぶことが重要です。

参考:MSC「海のエコラベル」とは

フェアトレード食品

フェアトレードとは、開発途上国の農産物や製品を労働に見合った価格で継続的に購入することで、労働者の生活改善や自立を支援する仕組みです。

私たちの身の回りにあるコーヒーやチョコレートなどの嗜好品の多くは、開発途上国で生産されています。

しかし、弱い立場にある生産者が正当な対価を受け取れず、厳しい労働環境や貧困に苦しんでいるケースも少なくありません。

フェアトレード認証のついた商品を選ぶと、生産者の暮らしを支えるだけでなく、児童労働の禁止や環境に配慮した生産を促せます。

サステナブルフードを取り入れた2つの企業事例

サステナブルフードを取り入れた2つの企業事例を紹介します。

  • スターバックス | フェアトレード認証を受けているコーヒーを導入

  • IKEA | プラントベース食品を使用した料理を提供

企業の取り組みを知ると、商品やサービスを選ぶ際の新しい基準が見つかります。

スターバックス|フェアトレード認証を受けているコーヒーを導入

世界的なコーヒーチェーンのスターバックスは、倫理的な調達を企業のミッションに掲げ、早くからサステナブルな取り組みを推進してきました。

同社のサステナブルな取り組みの中心にあるのが、フェアトレード認証をはじめとする、倫理的に調達されたコーヒー豆の購入です。

結果、コーヒー豆の99%を倫理的に調達する目標を達成しており、調達したコーヒー豆の多くがフェアトレード認証を受けています。

また、独自の調達基準である「C.A.F.E.プラクティス」を設け、品質や経済的な透明性に加え、生産者の人権や環境保護に関する厳しい基準をクリアした農園から豆を仕入れているのも特徴です。

参考:スターバックスの環境リーダーシップと気候変動対策、リスクを希望に変える環境づくりとは 

IKEA|プラントベース食品を使用した料理を提供

スウェーデン発の家具・インテリア量販店であるIKEAは、「より健康的で、よりサステナブルな暮らし」をテーマに、食の分野でも意欲的な取り組みを行っています。

同社の取り組みの代表的な例が、店舗内のレストランやビストロで提供されるプラントベース食品の充実です。

伝統的なミートボールを植物由来の原料で再現した「プラントボール」や、野菜だけで作った「ベジドッグ」は、おいしさと環境配慮を両立させた人気メニューです。

また、水産資源に配慮したMSC認証のサーモンを使った料理も展開しています。

参考:イケアのサステナビリティレポート FY23

手軽にサステナブルフードを取り入れる3つの方法

手軽にサステナブルフードを取り入れる3つの方法は、以下のとおりです。

  • 地元の食品やオーガニック食品を積極的に選ぶ

  • 余った食材を捨てずに活用して食品ロスを減らす

  • 主食の自然栽培・有機栽培の玄米に置き換える

明日からでも始められる3つの簡単な方法を紹介するので、できることから一つずつ試してみましょう。

地元の食品やオーガニック食品を積極的に選ぶ

買い物の際に、地元で採れた野菜や果物を意識して選ぶことは、手軽にできるサステナブルな行動の一つです。

食品が生産地から食卓に届くまでの輸送距離を「フードマイレージ」と呼びます。距離が短いほど、輸送にかかるエネルギーやCO2の排出量を減らせるのが特徴です。

地元の食品を選ぶ「地産地消」は、環境負荷を軽減するだけでなく、地域の農家を応援し経済の活性化にもつながります。

また、輸送時間が短いため、より新鮮で栄養価の高い食材を手に入れられる点もメリットです。

余った食材を捨てずに活用して食品ロスを減らす

家庭から出る食品ロスを減らすことも、サステナブルな取り組みです。まずは、冷蔵庫の中身を把握し、必要な分だけ購入する生活を心がけましょう。

買った食材や作った料理は、賞味期限や消費期限を意識して、無駄なく使い切るのが大切です。

すぐに食べきれない野菜や肉は、冷凍保存したり、常備菜に調理したりすると長持ちさせられます。また、調理の際に出る野菜の皮や芯などは、工夫次第でおいしく食べられるので、すぐに捨てるのではなく他に使い道がないか探してみるのもポイントです。

主食の自然栽培・有機栽培の玄米に置き換える

毎日の主食を、白米から自然栽培や有機栽培の玄米に置き換えることも、環境と健康の両方によい影響を与えます。

玄米は稲からもみ殻だけを取り除いたお米であり、精米されていないため、白米に比べてビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富です。

また、農薬や化学肥料を使わずに育てられた玄米を選べば、土壌や水質などの環境保全にも貢献できます。

白米の代わりに主食にできるものは他にもあります。具体的な食材や選び方のポイントを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

白米に置き換えられる主食は?選ぶときのポイントと合わせて解説

サステナブルフードを取り入れるなら玄米サブスクの「mybrown」がおすすめ

サステナブルフードとは、環境負荷の少ない持続可能な生産方法で作られた食品の総称です。代替肉やフェアトレード食品などがサステナブルフードに該当します。

サステナブルフードは、環境や社会にはもちろん、私たちの健康にとっても重要な選択肢です。また、サステナブルフードを取り入れたい方には、「mybrown」がおすすめです。

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