炊き込みご飯は冷凍できる？保存する際の3つのコツや不向きな食材、注意点を解説

「炊き込みご飯は冷凍保存しても大丈夫？」
「炊き込みご飯を作り置きしたいけれど、味が落ちない方法や冷凍のコツを知りたい」

このように、炊き込みご飯の保存方法に悩む人は少なくありません。

具材が多く風味豊かな料理だからこそ、正しい手順で保存しないと食感や香りが損なわれてしまうことがあります。

本記事では、炊き込みご飯を冷凍できるのかを分かりやすく解説します。さらに、品質をキープする3つの保存テクニックや、避けたい食材、調理時に押さえておきたいポイントもまとめました。

最後まで読み終えれば、炊き込みご飯をおいしく保存して活用する方法がわかり、忙しい日も手軽に満足度の高い食事を用意できるでしょう。

また、アスリートの方や理想のスタイルづくりを目指す方には、玄米の炊き込みご飯もおすすめです。栄養価の高い玄米を取り入れたい方には、全国の玄米が自宅に届く「mybrown」が便利です。

炊き込みご飯は冷凍できる？

炊き込みご飯は、問題なく冷凍保存が可能です。正しい手順を守って冷凍すれば、炊きたてに近い味と食感を維持できます。

冷凍保存の利点は、作り置きができるため、忙しい日でも電子レンジなどで温めるだけで短時間で食事を用意できる点です。

ただし、入れる具材の種類や、炊き上がり後の冷まし方によっては、解凍した際に風味や食感が落ちやすくなります。おいしく保存するには、食材選びや冷凍の手順に注意を払う必要があります。

炊き込みご飯を冷凍した場合の保存期間の目安

家庭用の冷凍庫で炊き込みご飯を冷凍保存する場合、保存期間の目安は2〜3週間です。それ以上の期間保存を続けると、ご飯の水分が失われたり、酸化が進んだりして、風味や食感の劣化につながりやすくなります。

特に家庭用冷凍庫は、扉の開閉による温度変化が起こりやすいです。温度変化を避けるためにも、保存期間内であっても早めに食べ切るのが良いでしょう。

もし長期間保存したい場合は、できるだけ空気を抜ける真空密封機能付きの袋や、冷凍保存用の厚手の密閉容器を活用すると、品質を保ちやすくなります。

炊き込みご飯を冷凍保存する際の3つのコツ

炊き込みご飯の炊きたてのおいしさを保ったまま冷凍するには、3つのコツがあります。

• 炊き上がりを手早く広げて熱を取る
• 1食分ずつ平たく小分けにして包む
• 空気を抜いて密封し冷凍用袋または容器に入れる

各ポイントを詳しく見ていきましょう。

炊き上がりを手早く広げて熱を取る

炊き込みご飯が炊き上がったら、できるだけ手早く広げて熱を取る作業が重要です。

ご飯が熱いままの状態で包んで冷凍してしまうと、湯気が水分となって中にこもり、味が落ちやすくなります。炊き上がりを一度ほぐしてからバットなどに広げて冷ますと、具材から出た余分な水分がご飯に移ることを防げます。

結果として、解凍した時にべたつきにくく、ふっくらとした食感を保つことが可能です。冷ます際は、ほこりなどが入らないように注意しつつ、風通しの良い場所で短時間で冷ますのが、品質を維持するポイントです。

1食分ずつ平たく小分けにして包む

炊き込みご飯の熱が取れたら、1食分ずつ小分けにしてラップで包みましょう。

小分けする際は、できるだけ平たく均一な厚さにして包むのがコツです。ご飯に厚みがあると、中心部が凍るまでに時間がかかり、品質が落ちる原因になります。平たくすると冷凍庫内でも場所を取りません。

平たく包むと、冷凍にかかる時間が短縮されます。同時に、解凍する際も電子レンジの熱が均一に伝わりやすくなり、加熱ムラが少なくなる点もメリットです。ラップに包んだ日付を記入しておくと、保存期間の管理がしやすくなるので、一手間加えてみてください。

空気を抜いて密封し冷凍用袋または容器に入れる

炊き込みご飯をラップで包んだら、空気を抜いて密封し、冷凍用保存袋または密閉容器に入れて冷凍庫に入れましょう。

冷凍焼け（食品の水分が蒸発して乾燥し、風味が落ちる状態）を防ぐためには、できるだけ空気を抜いて密封する作業が重要です。ラップで包んだ上から、さらに冷凍用保存袋やフタがしっかり閉まる密閉容器を使うと、他の食品からの匂い移りを防ぎながら、品質を長持ちさせられます。

お使いの冷凍庫に急速冷凍機能がある場合は、素早く凍結させることで、ご飯の風味や食感をより良い状態でキープできます。

炊き込みご飯を冷凍する際に不向きな3種類の具材

炊き込みご飯の具材の中には、冷凍保存に不向きなものがいくつかあります。冷凍すると食感が大きく変わってしまう主な3種類の具材を紹介します。

• こんにゃく・豆腐・いもなどの食感が劣化しやすい具材
• 葉物の野菜など水分が出やすい具材
• 油脂やマヨネーズなどでべたつきやすい具材

各食材の詳細を見ていきましょう。

こんにゃく・豆腐・いもなどの食感が劣化しやすい具材

こんにゃくや豆腐は、冷凍保存に不向きな代表的な食材です。どちらも内部に多くの水分を含んでおり、冷凍すると水分が抜けてしまいます。解凍した際には、水分が抜けた部分がスポンジのようにスカスカとした食感になり、元の状態には戻りません。

また、じゃがいもや里芋などのいも類も、解凍後に食感がボソボソしたり、煮崩れのように形が崩れやすくなったりするため不向きです。

もし、こんにゃくや芋類を炊き込みご飯に入れたい場合は、炊き込みご飯とは別で調理しておき、食べる直前に混ぜる方法が良いでしょう。

葉物の野菜など水分が出やすい具材

ほうれん草や小松菜、水菜といった葉物の野菜も、冷凍すると水分が出やすい具材です。

これらの野菜は冷凍・解凍の過程で組織が壊れやすく、多くの水分が出てしまいます。野菜から出た水分でご飯全体がべたつく原因になり、水っぽい仕上がりになります。また、色や風味も落ちやすく、解凍後には食感が損なわれやすいです。

冷凍保存を前提として炊き込みご飯を作る場合は、葉物野菜の使用は避けるか、ごぼうや人参などの根菜類、きのこ類といった、もともと水分が少ない具材を選ぶと良いでしょう。

油脂やマヨネーズなどでべたつきやすい具材

油脂を多く含む具材や、マヨネーズを使った具材も冷凍には向きません。

マヨネーズは冷凍すると油分と水分が分離してしまい、解凍後に油っぽく、べたっとした食感になりやすいです。

また、鶏肉の皮の部分や、揚げ物、炒め物をそのまま具材として入れると、油分が多くて全体の風味が落ちやすくなります。冷凍した油は酸化しやすく、解凍時に特有の匂いが出る原因にもなります。

冷凍を前提にする場合は、調理時に使う油を控えめにし、鶏肉の皮を取り除くなど、軽い味わいに仕上げるのがおいしく食べるコツです。

冷凍保存を前提にした炊き込みご飯を調理する際の3つのポイント

炊き込みご飯を冷凍保存するために調理する際は、炊き上がりの水分や油分、具材の切り方を工夫すると、解凍後のおいしさが変わります。

• 具材は下ごしらえして水分と油分を適度に切る
• 根菜類は繊維を切るように小さめや薄切りにカットする
• 米はやや固めを狙って水加減を控えめに調整する

3つのポイントを意識して調理してください。

具材は下ごしらえして水分と油分を適度に切る

炊き込みご飯の具材は、下ごしらえの段階で水分と油分を適度に切っておくのが重要です。

具材に余分な水分が残っていると、解凍後のべたつきの原因になります。油揚げのように油分が多い食材は、キッチンペーパーで軽く押さえるなどして、全体の油っぽさを軽減しておきましょう。

きのこ類や野菜も、あらかじめ炒めたり茹でたりした場合は、しっかりと水気を切ってから使うと良いでしょう。下ごしらえを事前に行うと、冷凍後の風味の劣化を最小限に抑えられます。

根菜類は繊維を切るように小さめや薄切りにカットする

ごぼうや人参、たけのこなどの根菜類は、切り方を工夫しましょう。

ごぼうや人参のように繊維がしっかりした野菜は、繊維を断つように切る（繊維と垂直に切る）と、解凍後の筋っぽさ（繊維が口に残る感じ）を抑えられます。

また、具材はできるだけ小さめや薄切りにカットするのがおすすめです。具材を小さくカットすると冷凍後も食感が保たれやすく、解凍時に熱が均一に通りやすくなり、ムラが出にくくなります。具材の厚みをそろえて切ると、炊き上がりと解凍時の仕上がりのバランスが良くなります。

米はやや固めを狙って水加減を控えめに調整する

冷凍保存を前提にする場合、炊き込みご飯は「やや固め」に炊き上げるのがポイントです。

お米をやや固めに炊いておく理由は、冷凍や解凍を経てもご飯がべたつかず、食感を保ちやすくするためです。電子レンジで解凍・再加熱する際に、ご飯が適度な水分を吸って、ふっくらとした仕上がりに戻ります。

炊き込みご飯は、具材からも水分が出やすいです。そのため、通常の炊飯時よりも調味料を含めた水加減を控えめに調整し、固めの炊き上がりを狙うのが良いでしょう。

炊き込みご飯を冷凍する際の2つの注意点

炊き込みご飯を冷凍保存する際は、衛生面や品質を保つために2つの注意点があります。

• 長期間の冷凍保存は避けて早めに食べ切る
• 一度解凍したご飯は再冷凍を避ける

各注意点を詳しく見ていきましょう。

長期間の冷凍保存は避けて早めに食べ切る

冷凍した炊き込みご飯は、長期間の冷凍保存を避けて早めに食べ切ってください。

保存期間の目安は約2〜3週間で、それ以上に長期保存すると冷凍庫内でも徐々に乾燥や酸化が進み、風味が落ちやすくなります。

家庭用冷凍庫は、日常的な扉の開け閉めによって庫内の温度変化が起こりやすい環境です。温度が不安定だと、保存期間内でも品質が劣化しやすくなります。ラップや保存袋に冷凍した日付をメモしておき、安心しておいしく楽しめるうちに消費しましょう。

一度解凍したご飯は再冷凍を避ける

一度解凍した炊き込みご飯は、再冷凍を絶対に避けてください。

食べ物を解凍すると、冷凍状態では活動できなかった細菌が再び増殖しやすくなります。再冷凍すると、食感が著しく損なわれて品質が大きく劣化するだけでなく、衛生面でもリスクが高まります。

このような事態を避けるためにも、冷凍する際は必ず1食分ずつの小分けにして冷凍し、食べる分だけを解凍する作業が重要です。

アスリートや理想のスタイルづくりを目指す方には玄米の冷凍保存も便利

炊き込みご飯は、白米だけでなく玄米の活用もおすすめです。玄米には、たんぱく質やビタミンB群、食物繊維などが白米よりも多く含まれています。

炊いた玄米は、炊き込みご飯と同様に冷凍保存ができるため、忙しい日でも、冷凍庫から取り出して温めるだけで、すぐに栄養価の高い健康的な食事を取り入れられます。

アスリートや、理想のスタイルづくりを目指す人にとって、冷凍玄米は健康的な食事習慣を継続しやすくなる便利な手段となります。

玄米の冷凍保存方法はこちらのページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事：玄米は冷凍保存できるの？効果的な冷凍方法や期間、1段階おいしくなる解凍方法を解説

栄養が豊富な全国各地の玄米が自宅に届く「mybrown」がおすすめ

炊き込みご飯は冷凍保存に適しており、炊き上がったら手早く冷まし、空気を抜いて密封することで風味を保ちやすくなります。冷凍に不向きな具材を避け、水分や油分のバランスを意識すると、解凍後も食感を楽しめます。

毎日の食事をより健康的にしたい場合は、炊き込みご飯のベースに玄米を使う方法もおすすめです。

なお、玄米を手軽に取り入れたい方には、全国から厳選した玄米が自宅に届く「mybrown」が便利です。「mybrown」を利用すれば、栄養価の高い玄米を無理なく日々の食生活へ取り入れられるでしょう。