無洗米は本当に洗わなくていい?おいしく炊くための5つのポイントと保存のコツを解説

「無洗米は本当に洗わなくていいのだろうか」
「手軽に炊けると聞くけれど、おいしく炊くポイントや正しい保存方法も知りたい」

このように、無洗米の扱い方に疑問を持つ人は少なくありません。

忙しい日でも手軽に炊ける一方で、洗米が不要な理由や風味を引き出すコツを知らないまま使っていると、仕上がりに満足できない場合もあります。

本記事では、無洗米を洗わなくていい理由を分かりやすく解説し、炊き上がりを良くする5つのポイントや、品質を保つ保存の工夫についても紹介します。

読み終えれば、無洗米をより便利に使いこなせるようになり、毎日の食事づくりがぐっと快適になるでしょう。なお、玄米を手軽に取り入れるなら、栄養豊富で続けやすい「mybrown」も便利です。

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無洗米を洗わなくていい2つの理由


無洗米は、その名の通り洗わずに炊けるお米です。なぜ洗米が不要なのか、その主な理由を2つ解説します。
  • 肌ぬかが取り除かれているため
  • 特殊な加工により洗米や浸漬の必要がないため
各理由を詳しく見ていきましょう。

肌ぬかが取り除かれているため

無洗米を洗わなくてよい最大の理由は、肌ぬかがすでに取り除かれているためです。

私たちが普段食べている通常の白米は、精米した後でも「肌ぬか」と呼ばれる薄いぬかの層が表面に残っています。

肌ぬかは、そのまま炊くとお米の臭いや炊き上がりの水の濁りの原因になります。そのため、通常の白米はおいしく炊くために、水で研ぎ洗いして肌ぬかを取り除く作業が必要です。

一方で、無洗米は工場出荷前の段階で、専用の機械や技術を用いて肌ぬかを丁寧に取り除いています。すでにぬかが除去された状態であるため、家庭で洗米する必要がありません。水を加えてすぐに炊飯できる手軽さが、無洗米の大きな特徴です。

特殊な加工により洗米や浸漬の必要がないため

無洗米は、特殊な加工技術によって洗米や浸漬(水に浸す作業)が不要になっています。

主な加工方法には「乾式法」や「水洗法」などがあります。乾式法は、機械でぬかを研磨する方法で、水洗法は水を使ってぬかを洗い流す方法です。これらの加工技術により、お米の表面に残ったぬかが均一に取り除かれます。

また、無洗米の技術は白米だけに限りません。ぬかが残っている玄米を無洗米加工する場合、表面の加工によってお米の吸水性が高められています。通常の玄米のように長時間水に浸さなくても、ふっくらとおいしく炊き上がります。

無洗米は、お米を研ぐ手間を省くだけでなく、玄米を炊く際の浸漬時間を短縮する点でも便利です。

無洗米のおいしく炊くための5つのポイント


無洗米は洗わずに炊けますが、いくつかのポイントを押さえることで、さらにおいしく炊き上がります。ここでは、無洗米をおいしく炊くための5つのポイントを紹介します。
  • 冷たい水でさっと洗う
  • お米と水を正確に量る
  • 水加減はやや多めにする
  • 炊飯器の「無洗米モード」を活用する
  • 炊き上がり後はすぐにほぐす
少しの手間で仕上がりが変わるため、ぜひ試してください。

冷たい水でさっと洗う

無洗米は基本的に洗う必要はありませんが、よりおいしく炊きたい場合は、冷たい水でさっとすすぐ方法があります。

加工の段階で肌ぬかは除去されていますが、輸送中などに発生する微細な粉や、まれにほこりが付着している場合があります。

汚れやほこりが気になる場合は、炊飯前に一度か二度、冷たい水で軽くすすぐと良いでしょう。冷たい水を使うと、お米が傷みにくく、炊き上がりの香りも良くなります。

ただし、洗いすぎには注意が必要です。長く洗ってしまうと、お米の旨味成分まで水と一緒に流れてしまいます。あくまでも表面の粉を落とす程度と考え、すすぎは1〜2回で十分です。

お米と水を正確に量る

無洗米をおいしく炊くためには、お米と水を正確に量る作業がとても重要です。

無洗米は加工によってお米の表面が滑らかになっており、通常の白米よりも水を吸いやすい性質があります。計量が不正確だと、炊き上がりが水っぽくなったり、逆に硬くなったりしやすいです。

お米も水も、専用の計量カップを使ってすりきりで正確に量ってください。目分量で決めてしまうと、毎回炊き上がりにばらつきが出てしまいます。お米と水の量を正確に守るだけで、無洗米がもつ本来のふっくらとした食感を引き出せます。

水加減はやや多めにする


無洗米を炊く際の水の量は、通常の白米よりもやや多めにするのが基本です。

無洗米は、研ぎ洗いする分のぬかがすでに取り除かれています。同じ計量カップ1杯でも、通常の白米に比べてお米の正味量(実質的なお米の粒の量)が少し多くなります。また、お米が水を吸うスピードも速いです。

水の量の目安として、お米1カップにつき大さじ1杯程度、水を多く加えると、適度なやわらかさに炊き上がります。

また、炊飯器の釜に「無洗米用」の水位線が引かれている場合は、専用の目盛りに合わせて水を入れると失敗しにくいです。

炊飯器の「無洗米モード」を活用する

お使いの炊飯器に「無洗米モード」が搭載されている場合は、通常のモードから変更してください。

無洗米モードは、無洗米の特性に合わせて吸水時間や火加減、蒸らし時間などを自動で調整してくれます。無洗米は吸水しやすいため、通常の白米モードで炊くとやわらかくなりすぎたり、べたついたりする場合があります。

無洗米モードを使うと、洗米しなくてもお米の甘みや食感を最大限に引き出し、おいしく炊き上げることが可能です。炊飯器の機種によって設定方法や炊き上がりの特徴が異なる場合があるため、一度、取扱説明書を確認して正しく設定すると安心です。

炊き上がり後はすぐにほぐす

無洗米が炊き上がったら、保温ボタンを押す前に、すぐにしゃもじでほぐしてください。

炊き上がった直後のお米は、余分な水分を含んでいます。すぐにほぐす作業を行うと、粒と粒の間に残った水分が蒸発し、ご飯がべたつくのを防げます。

ほぐす際は、しゃもじを縦に入れ、釜の底の方からご飯を返すように、切るように混ぜるのがコツです。円を描くように練ってしまうと、お米の粒が潰れて粘りが出てしまうため避けましょう。全体を均一にふっくらと仕上げるためにも、炊飯器のフタを開けたらできるだけ早くほぐす作業を行ってください。

無洗米を保存する際の3つのコツ


無洗米は加工されている分、通常の白米よりもデリケートな場合があります。おいしさを長持ちさせるために、正しい保存方法を知っておくのが重要です。ここでは、無洗米を保存する際の3つのコツを解説します。
  • 冷暗所や野菜室で保存する
  • 密閉容器やチャック袋を使用する
  • 匂いの強い食品の近くを避ける
各コツの詳細を見ていきましょう。

冷暗所や野菜室で保存する

無洗米の保存場所は、高温多湿な場所や直射日光が当たる場所を避けてください。冷暗所、または冷蔵庫の野菜室での保存が望ましいです。

お米は温度や湿度が高い場所に置くと、虫やカビが発生しやすくなります。また、直射日光に当たると、お米の酸化が進み、風味が落ちる原因になります。

特に気温が上がる夏場は、温度変化の少ない冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。保存温度は18℃以下を目安に保つと、お米の品質が長持ちします。キッチン周りは温度や湿度が上がりやすいため、シンク下などではなく、涼しい場所を選んで保存してください。

密閉容器やチャック袋を使用する

無洗米を保存する際は、空気に触れないように密閉できる容器や袋を使用してください。

お米は空気に触れると酸化が進みやすく、風味が損なわれていきます。密閉容器に入れると、酸化を防ぐだけでなく、湿気や虫が侵入するのも防げます。

具体的には、チャック付きの保存袋や、フタがしっかりと閉まるプラスチック容器、真空容器などがおすすめです。

もし米びつを使用する場合は、新しいお米を入れる前に一度中を空にし、内部をきれいに洗浄して清潔な状態を保つことが重要です。お米を継ぎ足していくと、底に古いぬかが溜まり、虫の発生源になる場合があります。

匂いの強い食品の近くを避ける

お米は、周囲の匂いを吸収しやすい性質をもっています。無洗米を保存する際は、匂いの強い食品の近くを避けてください。

例えば、キッチンの棚に置く場合、香辛料や洗剤、石鹸などのそばは不向きです。

冷蔵庫で保存する場合も注意が必要です。ニンニクやキムチ、匂いの強い漬物など、香りが強い食品とは離して保存しましょう。気づかないうちにお米に匂いが移り、炊き上がりの風味を損ねかねません。

フタがしっかり閉まるお米専用の保存容器を利用すると、外部の匂いを遮断しやすく、お米本来の風味を保ちやすくなります。

無洗米に関するよくある質問


最後に、無洗米に関してよく寄せられる質問とその回答を紹介します。疑問点を解消して、無洗米を上手に活用しましょう。

無洗米に水を注ぐと白く濁るのはなぜですか?

無洗米に水を注いだときに水が白く濁ることがありますが、心配する必要はありません。

通常の白米が濁るのは「肌ぬか」が原因ですが、無洗米の濁りの正体は、お米の主成分である「でんぷん」です。無洗米は肌ぬかを取り除いていますが、お米の表面には微細なでんぷんの粉が付着しています。水を注ぐと、でんぷんが水に溶け出して白く濁って見えます。

濁り成分はでんぷんであるため、品質や安全性に全く問題はなく、そのまま炊飯しても大丈夫です。もし濁りが気になる場合は、1回程度軽くすすいでも構いませんが、強く研ぎ洗いする必要はありません。

無洗米は白米しかありませんか?

無洗米は白米だけではありません。最近では、玄米や胚芽米(お米の栄養が詰まった「胚芽」を残したお米)の無洗米タイプも販売されています。

白米と同様に、専用の加工技術で表面のぬかを取り除いたり、吸水しやすくしたりする工夫がされています。

メーカーによっては、栄養価をできるだけ残したまま加工された無洗玄米も販売されているので、無洗玄米を選ぶ際は参考にしてください。健康のために玄米や胚芽米を取り入れたいけれど、手間がかかるのが悩みだった方にも、無洗米タイプはおすすめです。

無洗米より普通米が優れている所はありますか?

無洗米は利便性に優れていますが、普通米(通常の白米)にも良い点があります。

普通米は、研ぎ洗いする手間がかかります。しかし、無洗米のように加工処理がされていないため、お米の表面が乾燥しにくいとされています。お米本来の風味や味わいをより強く感じやすい点が、普通米の優れている所といえるかもしれません。

一方で、無洗米の魅力はそのまま炊ける手軽さと、ぬかが除去されている衛生面の良さです。

どちらが一方的に優れているというよりも、手軽さを重視するなら無洗米、研ぐ手間を惜しまず風味を追求したい場合は普通米、というように好みやライフスタイルに合わせて選ぶのが良いでしょう。

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無洗米は、肌ぬかを取り除く加工がされているため、洗米の手間を省きながら手軽に炊ける点が特徴です。水加減を白米よりやや多めにし、炊飯器の無洗米モードを活用すると、ふっくらと仕上がります。さらに、密閉容器で保存し、温度が低く匂いの少ない場所を選ぶことで、品質を長く保ちやすくなります。

洗米の手間を省ける無洗米ですが、お米の香りや味わいをより楽しみたい場合は普通米がおすすめです。炊飯までの手間を省きたい方は無洗米、お米の味わいを重視したい方は普通米と使い分けると良いでしょう。

また、毎日の食事をより健康的にしたい場合は、主食を白米から玄米へ置き換える方法もあります。

なお、玄米を手軽に続けるなら、全国から厳選した玄米が自宅に届く「mybrown」が便利です。「mybrown」を利用すれば、栄養価の高い玄米を無理なく日々の食生活へ取り入れられるので、お試しください。

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